クロコダイル製品、パイソン製品は現地の工場に直接製作依頼し、熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド。大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。本物を求めるあなたにも手に取っていただきたいと願っています。
クロコダイル長財布シャイニング加工とマット仕上げ

【第78回】クロコダイル財布に見る“共生”のかたち|タイ政府が育てた養殖業の今

※本記事は「クロコダイル産業と政策の歴史的背景」で紹介されている“クロコダイル財布に見る共生のかたち”を詳しく掘り下げた記事です。

“革の向こうに、人と動物が共に生きる姿がある──それがタイという国の在り方”

タイのクロコダイル養殖は、国家事業の一環だった

クロコダイル革製品の品質が高い理由の一つに、養殖段階での丁寧な飼育体制があります。

そしてそれは、民間努力だけで成り立ってきたわけではありません。

実は、タイ政府は1970年代以降、ワニの養殖を持続的に支援してきました。これは単なる経済的な支援ではなく、「産業と環境保護を両立させる」国家的戦略の一環でもあります¹。

かつて乱獲や違法取引で絶滅の危機に瀕したクロコダイル。その保護と産業利用を両立させるべく、タイはワシントン条約に則った厳格な管理体制を取り入れました。

現在、クロコダイルの養殖業者は政府登録制となっており、DNA登録や個体管理が義務化されています²。

このような体制があるからこそ、「安心して購入できる財布」が生まれています。

【第78回】クロコダイル財布に見る“共生”のかたち|タイ政府が育てた養殖業の今


タイ政府の支援が生んだ「家族経営」という形

日本の消費者から見ると、養殖と聞くと大規模な工業的施設をイメージされるかもしれません。

しかしタイでは、実際には家族経営に近い、小規模ながら誠実な運営を行う養殖場が多く存在します。これを可能にしたのが、政府によるマイクロファイナンスや地域支援制度でした。

たとえば農業省と連携した「コミュニティベース養殖モデル」では、村単位でのワニ養殖が奨励されており、地方の失業対策や教育資金の確保にも一役買っています³。

このようにクロコダイルの養殖は、一部の企業の利益のためではなく、地域に根ざした暮らしの支えとして育まれてきました。

それは“人間の都合で命を扱う”というよりも、“共に生きていくための仕組み”と呼ぶ方が近いかもしれません。

こうした家族経営型の養殖事業が定着する背景には、第81回|国家戦略としての位置づけでも紹介されているように、タイ政府の長期的なビジョンが関係しています。


養殖場から財布へ──生産の“思いやり”が伝わる商品づくり

実際に現地の養殖場や工房を訪れると、職人や飼育者たちのまなざしがとても印象的です。

ワニを育てる手には、まるで我が子を扱うような優しさすら感じます。

決して効率や利益だけで動いているのではなく、「一頭一頭を大切に育てることが、いい革につながる」という信念が息づいているのです。

それが財布となったとき、手に取った人にも自然と伝わるような“あたたかさ”を感じさせてくれるのかも知れません。。

日本で販売されるクロコダイル財布の中には、このようにして育まれた命の循環が、静かに宿っています。「値段が安いから品質が劣る」という先入観だけでなく、その背景にある“人の営み”にも目を向けていただけたらと思います。

クロコダイル財布がどのようにして輸出向け製品に仕上げられていくかは、第89回|貿易センターと見本市の事例を見ると、さらに理解が深まります。


タイ政府が守る“倫理的なクロコダイル産業”という選択

タイのクロコダイル産業は、単なる輸出用の産業ではありません。むしろ、倫理性や持続可能性を重視した取り組みの先進例といえるかもしれません。

現在、クロコダイル養殖の90%以上がCITES(ワシントン条約)に適合した施設で行われており、皮革の輸出時にも証明書が必要です⁴。

CITES(ワシントン条約)に適合した施設

また、輸出先の国や企業も倫理面での透明性を強く求めるようになっており、タイはそうした国際基準に対応する姿勢を見せています。

このような背景を知ると、「タイ製のクロコダイル財布を選ぶこと」は、単なる経済的な選択ではなく、持続可能な未来への意思表明とも言えます。

タイが国を挙げて進めてきた倫理的な産業の姿勢については、第84回|輸出する国の責任でも詳しく述べられています。


まとめ

クロコダイル財布という一点の製品の背後には、国の支援と地域の営み、人と動物との共存の物語が隠れています。

日本で財布を選ぶとき、その価格やブランドだけでなく、“どこで・誰が・どう育てた革なのか”にも心を向けてみると、もっと豊かな買い物体験ができるのではないでしょうか。

そして、そうした選択が、タイの家族経営の養殖場や、革職人たちの日々の営みを静かに支えていく──そう考えると、クロコダイル財布は単なる所有物ではなく、“共感の証”になるのかもしれません。


クロコダイル産業と政策の歴史的背景について、もっと広く知りたい方へ──
本記事は「タイ文化におけるワニとのかかわり」にて取り上げている“クロコダイル財布に見る共生のかたち”に関連した内容です。

📚参考文献:

¹ Thai Department of Fisheries, “The Crocodile Farming Promotion Program” (2020年報告書)
² CITES Thailand, “Crocodile Farming Regulations and DNA Tagging Requirements” (2021)
³ Thai Ministry of Agriculture and Cooperatives, “Community-Based Farming Projects” (2019年)
⁴ UNEP-WCMC: CITES Trade Database, “Thailand Crocodile Leather Export Records” (2022)

クロコダイル長財布シャイニング加工とマット仕上げ
最新情報をチェックしよう!
>完全限定生産 熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド

完全限定生産 熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド

大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。そのこだわりが、当店のクロコダイル、パイソン作品には詰め込まれています。本物を求めるあなたにもぜひ手に取っていただきたいと願っています。華やかなブランドロゴや大量生産品では決して得られない、唯一無二の価値を感じていただけるはずです。

人生を共に歩む「相棒」として、あなたの毎日を豊かに彩り、特別な存在となるでしょう。

CTR IMG