クロコダイル製品、パイソン製品は現地の工場に直接製作依頼し、熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド。大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。本物を求めるあなたにも手に取っていただきたいと願っています。
パイソンレザー長財布

【第60回】カビ対策!パイソン革製品の夏場の扱い方|湿度・温度・通気性の為の習慣

※本記事は「パイソン革の手入れと経年変化|ケアと習慣(第56回〜65回まとめ)」で紹介されている“カビ対策!パイソン革製品の夏場の扱い方”を詳しく掘り下げた記事です。

「高温多湿な日本の夏。パイソン財布にとって最大の敵は“湿気”です。」

高級感あふれるパイソンレザーも、梅雨や夏の湿気には抗えません。とくにカビは、美しい鱗模様を一瞬で台無しにしてしまうリスク要因。
この記事では、夏場にパイソン財布を美しく保つための実践的カビ対策を、素材特性に基づいて丁寧にご紹介します。


パイソン革とカビの関係:なぜ夏に注意すべきか

パイソンは“通気性が低く湿気がこもりやすい”

パイソン革は鱗構造を持ち、革表面の凹凸に湿気が滞留しやすいのが特徴です。また、鱗の隙間にホコリや皮脂が溜まりやすく、これがカビの栄養源となってしまうのです¹。

日本の夏=カビの理想環境

気温25〜30℃、湿度70%以上という条件は、まさにカビが活発に繁殖する理想の環境
しかも高級財布としてあまり頻繁に開閉されないアイテムであるパイソン財布は、なおさら湿気がこもりがちです。

放っておくと、わずか数日で白カビが浮き上がることも⁽²⁾。

カビ対策の前に、パイソン財布の種類や特徴を理解しておくと保管の注意点がわかります。詳しくは【第21回】パイソン財布の型で変わる使い勝手もご覧ください。


夏のカビ対策|習慣化したい3つの鉄則

① 通気性を意識した収納をする

❌ NG例:密閉袋・引き出しに入れっぱなし

高温多湿な室内で、ナイロン袋や密閉型のケースに入れっぱなしにすると、革は呼吸できず、カビが発生しやすくなります。

✅ OK例:風通しの良い布袋+桐箱収納

・通気性の高い「不織布」や「綿布製」の袋に入れる
・桐箱のように調湿性のある素材に入れて保管
・週に1回は中身を取り出して“風に当てる”

これだけでも、カビ発生のリスクは大きく低下します³。

② 吸湿アイテムを活用する

湿気の多い環境では、「吸湿・除湿」がポイント。

✅ 革専用の乾燥剤を使う

市販の乾燥剤は化学反応で急激に乾燥させるものもあり、革を硬化させる恐れがあります。
そのため、以下のような革専用の天然乾燥剤をおすすめします:

  • 珪藻土
  • シリカゲル(再利用可のタイプ)
  • 竹炭(消臭効果もあり)

📦 バッグ全体に湿気がこもりやすい旅行先では、これらの乾燥剤をポーチに忍ばせておくと安心です。

③ 汗・皮脂のケアを欠かさない

夏は肌から出る汗や皮脂が増える季節。これが革表面に蓄積すると、カビの栄養分となってしまいます

✅ ケア習慣

  • 帰宅後は乾いた柔らかい布で軽く拭く
  • 長期間使わない時は中性石鹸で乾拭きしてから保管
  • 市販の「革用除菌シート」はノンアルコールタイプを選ぶこと(アルコールは革を乾燥させる)

定期的な“乾拭き”こそ、最も効果的なカビ予防手段といえるかもしれません。

日常的な手入れや湿気対策を詳しく学ぶなら、【第33回】パイソン財布の“手入れ”完全ガイドもおすすめです。


ケーススタディ|実際にカビが発生したパイソン財布

実際にカビが生えたパイソン財布の例をもとに、失敗と教訓を振り返ります。

📍事例:高温多湿な押し入れに3ヶ月放置したケース

  • 収納環境:押し入れの引き出し(ビニール袋に入れていた)
  • 結果:鱗の隙間に白いカビが発生
  • その後:専門業者にて除菌・補修(3万円以上のコスト)

このケースでは、通気性ゼロの収納環境皮脂の拭き取り忘れが主因でした。夏場は少しの油断が高額な修理費用に直結します。


カビが発生してしまったときの正しい対処法

❌ NG:アルコールで強く拭く/ドライヤーで乾かす

革表面が硬化し、元に戻らなくなる危険があります。

✅ 正しい対処ステップ

  1. 柔らかい乾布でカビを拭き取る(こすらず“浮かす”ように)
  2. 革専用の除菌クリーナーを使う(アルコール不使用タイプ)
  3. 自然乾燥(風通しの良い場所で陰干し、扇風機可)
  4. 乾燥後、革用保湿クリームで水分と油分のバランスを整える

被害が広範囲の場合や色抜けがひどい場合は、必ず専門のクリーニング店に相談を


旅行・出張時の“カビ予防パッキング術”

夏場に出張や旅行で長く外出する際にも、携帯性のあるカビ対策グッズを準備しておきましょう。

  • 携帯用乾燥剤(シリカゲル小袋)
  • 革用ソフトクロス
  • 通気性のあるミニ巾着袋
  • 100均の“湿気取りケース”を活用した仕分け

スーツケース内は密閉されるため、革製品は小袋に入れて上部に配置することもポイントです。


まとめ|パイソン財布に“涼しい場所”をつくること

パイソン財布のカビ対策は、特別な道具よりも習慣の積み重ねが効果的です。

  • 高温多湿な環境に置かない
  • 通気性の良い収納方法を取る
  • 革に優しい乾拭き・除湿を習慣化する
  • 万一の時は無理せずプロに相談する

まるで生き物のように繊細なパイソンレザーに、“涼しい空気と空間”を与えてあげること──それが夏場における最高のメンテナンスです。

カビ対策と合わせて、パイソン財布の運気や縁起についても知りたい方は、【第32回】パイソン財布の“縁起”は本当か?も参考にしてください。

パイソン革の手入れと経年変化について、もっと広く知りたい方へ──
本記事は「パイソン革の手入れと経年変化|ケアと習慣(第56回〜65回まとめ)」にて取り上げている“カビ対策!パイソン革製品の夏場の扱い方”の記事です。


📚 参考文献

¹ 日本皮革産業連合会『革製品のカビと対処法』(2022年)
² LEATHER LIFE JAPAN『夏の革財布メンテナンス事例集』(2023年)
³ 株式会社ユニタスファーイースト『パイソンレザーの保管と除湿』(2021年技術資料)

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完全限定生産 熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド

大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。そのこだわりが、当店のクロコダイル、パイソン作品には詰め込まれています。本物を求めるあなたにもぜひ手に取っていただきたいと願っています。華やかなブランドロゴや大量生産品では決して得られない、唯一無二の価値を感じていただけるはずです。

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