クロコダイル製品、パイソン製品は現地の工場に直接製作依頼し、熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド。大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。本物を求めるあなたにも手に取っていただきたいと願っています。

【第10回】パイソン財布とフェイクレザーの違いを解説|見た目、品質、そして哲学

※本記事は「パイソンレザーの基礎知識|全20記事まとめ」で紹介されている“パイソン財布とフェイクレザーの違いを解説”を詳しく掘り下げた記事です。

見た目が似ていても、まったく違う。──本物とフェイク、その差を知ることが「選ぶ力」になる。

「フェイクレザー」とは何か?本革との違いを知る

街で見かける“パイソン柄”の財布。
実はその多くが、本物のヘビ革ではなくフェイクレザー(合成皮革)で作られています¹。

フェイクレザーは見た目こそ似ていますが、
構造も性質も、本物とは大きく異なります。


🎨 フェイクレザーの素材:PUとPVC

フェイクレザーの主な素材は以下の通りです:

  • PU(ポリウレタン)レザー
     柔らかく、革らしい質感が出せる。劣化は比較的早め。
  • PVC(ポリ塩化ビニル)レザー
     光沢があり耐水性に優れるが、通気性や手触りは劣る。

これらは布や紙の上にプラスチック樹脂を貼り付けた人工素材で、「革風」の見た目を再現するために加工されたものにすぎません²。


パイソンレザーはなぜ特別なのか?

一方、パイソンレザーは天然素材。
本物のヘビの革を使い、鱗模様は自然のまま、世界にひとつしかない柄として形成されています。

パイソンレザーの特別さについては、第1回|ダイヤモンドパイソンの魅力を通じて、その本質に迫ることができます。


🐍 本物のパイソンレザーの特徴

  • 天然の鱗模様(模様の個体差が美しさに直結)
  • 軽くて丈夫、しなやかで柔らかい質感
  • 使い込むごとに風合いが増し、艶が深まる
  • 経年変化で「革が育つ」感覚が得られる³


外見だけじゃない、“質感と経年変化”の違い

見た目だけで言えば、近年のフェイクレザーの完成度は確かに高くなっています。
しかし、使い込むことで生まれる**革の“深み”や“手に馴染む感覚”**は、合皮では再現できません。

📉 フェイクレザーの経年変化

  • 加水分解により、数年で表面がボロボロに剥がれる
  • 柔らかさが失われ、手触りが固くなる
  • 見た目の劣化が急激に起こる

フェイクレザーは“劣化する素材”。
対して、本革は“育つ素材”なのです。

時間とともに育つ本革の魅力については、第3回|経年変化と魅力も参考になります。


「安さ」は最大のメリット、でもそれで十分?

もちろん、フェイクレザーにもメリットはあります:

✅ フェイクレザーのメリット

  • 安価(数千円〜)で購入可能
  • 動物素材ではないため倫理的な選択肢とされる
  • お手入れが簡単で、初心者向き

一方で、「贈り物」や「長年使いたい本物志向の人」には不向きです。


🐍 パイソンレザーのメリット

  • 世界に一つだけの個体模様
  • 高級感と個性を併せ持つ
  • 長年使用でき、メンテナンスで風合いが増す
  • 本物志向の方にふさわしい“品格”を演出

長く使うなら、フェイクではなく“本物”を

財布というのは、毎日使う、肌に近い存在です。
見た目や価格だけでなく、「時間とともにどう育つか」こそが選択の分かれ道ではないでしょうか。

「良い財布を持つと、気持ちまで変わる」
そんな感覚を味わえるのが、本物のパイソンレザーの最大の魅力です。

長期的な価値を見極めるためには、第6回|本物の見分け方と注意点もあわせて確認しておくと安心です。


環境と倫理の観点から見ると?

近年注目されているのが、サステナビリティ動物福祉の観点。
フェイクレザーは一見「エコ」に見えますが、その実情は必ずしもそうではありません。


🌱 フェイクレザー=石油由来=マイクロプラスチックの原因

PUやPVCなどの合成皮革は、石油を原料とする化学素材
洗浄時などにマイクロプラスチックとして流出し、海洋汚染の一因ともされています⁴。

また、劣化が早いため「すぐ捨てられる」=廃棄物が増えやすい素材でもあります。


🐍 一方のパイソンレザー

  • 天然素材で、生分解性がある
  • タイなどの現地では副産物利用として産業が成立
  • 持続可能な養殖業によって生産され、国際条約(CITES)に基づき合法的に管理されている⁵

「環境負荷が少なく、トレーサビリティも確保された本物の革」
──それが、私たちが扱うタイのパイソンレザーです。

【正規品の証】クロコダイル革、パイソンレザー製品はその希少性から、国際的な保護対象となっており、法的に正しく取引されているかどうかを証明する制度がCITES(サイテス)です。


“選ぶ”という行為が、人生の質を変える

安価なフェイクも、悪い選択ではありません。
しかし、長く使いたい、品格のある持ち物が欲しいと思ったとき、本物かどうかが決定的な差になります。

財布は、ただのお金を入れる道具ではなく
自分の生き方や価値観を表すアイコンなのです。


まとめ|フェイクレザーとパイソンレザー、どちらを選ぶかは「生き方の選択」

  • フェイクは手軽で安く、ファッションとしては取り入れやすい
  • しかし耐久性や高級感、素材としての深みは本革には及ばない
  • パイソンレザーは、天然の美しさ、使い込むごとの変化、そして持つ人の“哲学”を支える素材

選ぶなら、“自分の人生を映す財布”を。
本物のパイソンレザーは、あなたの価値観と共鳴する相棒になるはずです。

パイソンレザーの基礎知識について、もっと広く知りたい方へ──
本記事は「パイソンレザーの基礎知識|全20記事まとめ」にて取り上げている“パイソン財布とフェイクレザーの違いを解説”に関連した内容です。


📚参考文献

¹ 日本皮革製品協会『合成皮革と本革の違い』2022年版
² 環境省「合成素材とマイクロプラスチックに関する報告書」2021年
³ レザージャパン『エキゾチックレザーの魅力』2019年
⁴ Greenpeace Japan『マイクロプラスチックと衣類素材の関係』2020年調査
⁵ CITES公式ウェブサイト『爬虫類レザーの国際的管理と合法性』2023年版

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