クロコダイル製品、パイソン製品は現地の工場に直接製作依頼し、熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド。大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。本物を求めるあなたにも手に取っていただきたいと願っています。
シャイニング加工とマット仕上げのクロコダイル長財布

【第67回】クロコダイル長財布の“重厚感”を比較|革厚と仕上げで生まれる差

※本記事は「クロコダイル製品の品質と価格差」で紹介されている“クロコ製品の“重厚感”を比較|革厚と仕上げで生まれる差”を詳しく掘り下げた記事です。

“重み”が語る、本物の風格。革の厚みと仕上げが生むクロコダイル財布の存在感

クロコダイル財布の「重厚感」はどこから生まれるのか

財布の“重み”は見た目だけでは語れません。素材そのものの違いを探るなら、こちらの記事が参考になります。(第61回|素材の違い

クロコダイル財布において、ただ高級というだけでなく、手にしたときの“重厚感”を求める声は少なくありません。その感覚は、単に物理的な重さだけでなく、「厚み」「質感」「表面仕上げ」といった複数の要素から構成されているように思います。

この“重厚感”こそが、持つ人にとっての満足感や所有する誇りを支えているのではないでしょうか。実際、財布を手に取った瞬間に「これは違う」と感じるあの確かな感覚は、視覚・触覚・想像を介して伝わる情報の集積なのだと思います¹。

【第67回】クロコダイル長財布の“重厚感”を比較|革厚と仕上げで生まれる差


クロコダイル革の厚みがもたらす安心感と存在感

クロコダイル財布に使われる革の厚みは、国や工房によって異なります。

日本製では比較的薄く均一に漉(す)かれた革が好まれる傾向があります。

これは、仕上がりの端正さや細部の美しさを引き出すための処理であり、日本の“繊細な美”を表現する一助となっています。

一方、タイの工房では、やや厚みを残した状態で仕上げるスタイルが多く見受けられます。特にセンター取りのクロコダイル革では、腹部のふくらみを活かすように、あえて革の厚みを活かした仕立てがされており、見た目にも重みのある印象が感じられます²。

この“厚み”は、耐久性の面でも有利に働く可能性があり、長年にわたって使い込むうちに、使い手の手になじみ、より柔らかさと艶を増していく過程を楽しめるのではないかと感じています。


クロコダイル財布の表面仕上げの違いが印象を変える

「艶やか」「マット」「光沢控えめ」──印象を決めるのは革の表面処理。仕上げ工程にフォーカスした技術解説はこちらの記事をご覧ください。(第60回|縫製・コバ処理の技術

クロコダイル財布の仕上げには、大きく分けて「グレージング仕上げ(シャイニング加工)」と「マット仕上げ」の2種類があります。グレージングは光沢を出すために専用のガラス棒などで磨く伝統的技法で、光の反射によって高級感が際立ちます。マット仕上げはその逆で、革の自然な風合いを活かし、落ち着いた印象を与えます。

日本製のクロコダイル財布では、光沢の強いグレージング仕上げが好まれる傾向にあり、シャープで洗練された雰囲気を演出するのに適していると言えるでしょう。

一方、タイ製のクロコダイル財布では、グレージング仕上げであってもどこか“しっとり”とした質感が残っており、輝きの中に温かさを感じるような風合いに仕上がっていることが多いように思います。これは、おそらく素材の選別基準や磨き工程における感覚的な判断、あるいは使用されるワックス成分の違いによるもの³。

このわずかなニュアンスの違いが、手に取った際の“重厚さ”に直結しています。


タイ製と日本製クロコダイル、それぞれの「重厚感」の質的違い

同じクロコダイル財布でも、重厚感の種類には明らかな違いがあります。

日本製の重厚感は、緻密な設計と施工によって生まれる「構造的な重み」と言えるかもしれません。

寸分の狂いなく揃えられたコバ、漉き加工で整えられた均一な厚み、美しく精密なステッチ――それらが一体となり、知的で端正な重厚感を生み出しています。

一方で、タイ製の重厚感には“人の気配”が感じられます。やや野性味を残した革の表情、厚みを活かしたフォルム、均一さを求めすぎない仕上げ。それらが重なり合い、“豊かな余白”としての重厚さを感じます。

この違いは、あくまで優劣ではなく、表現の方向性の違いであり、それぞれに魅力があると私は考えます⁴。


消費者が感じるクロコダイル財布の「重厚感」と満足感の関係

私たちが接してきたお客様の中には、「タイ製のクロコダイル財布は、どこか温かくて重みがある」とおっしゃる方が少なくありません。これは、物理的な重さ以上に「精神的な重さ」、つまり満足感の深さを表しているように思われます。

ブランドではなく“製品そのもの”の出来栄えを重視する方にとっては、このような重厚感の違いが大きな判断材料になるのではないでしょうか。

また、厚みや存在感は、単なる装飾ではなく、所有者の“選ぶ力”を象徴するものとして機能しているのだと思います。

そこには、「自分はこの質感を理解し、受け入れられる」という自負や誇りが宿っているのかもしれません⁵。


クロコダイル革厚と仕上げから生まれる“人格のような存在”

“完璧な均一性”と“人の温度”──対照的な美意識が“重厚さの質”を変えるという比較視点については、こちらの記事でも詳しく語られています。(第59回|文化的アプローチの違い

道具というより“人格を持つ存在”――それが、上質なクロコダイル財布が放つ雰囲気の一つではないでしょうか。

タイ製のクロコダイル財布は、まさにその「人格」が明確で、使うほどに“対話”ができるような感覚を抱かせてくれます。

これは、人の手によって作られたものであるからこそ可能な、感情の交流のように思えます。

完成度の高い日本製も素晴らしいですが、タイ製の“仕上げ過ぎない余白”が、私たちの感情に寄り添ってくれるのではないでしょうか⁶。


まとめ

クロコダイル財布に感じる“重厚感”は、革の厚み、仕上げ、そして文化的な背景までも含めた多層的な要素によって構成されています。

日本製は構築美としての重厚感、タイ製は人の気配を感じさせる情緒的な重厚感――そのどちらも魅力的であり、用途や好みによって選ぶ喜びがあると感じています。

価格にとらわれず、素材と感性を重視する方にこそ、タイの老舗工房が生み出すクロコダイル財布は響くのではないでしょうか。

きっとその一品は、あなたの毎日に静かに寄り添いながら、確かな満足を届けてくれることと思います。

クロコダイル製品の品質と価格差について、もっと広く知りたい方へ──
本記事は「クロコダイル製品の品質と価格差」にて取り上げている“クロコ製品の“重厚感”を比較|革厚と仕上げで生まれる差”に関連した内容です。


📚参考文献
¹『プロダクト体験の心理学』, 杉原朋子, 学芸出版社, 2019年
²『皮革の科学と文化』, 日本皮革技術協会, 2021年
³『手仕事のタイ文化』, 国際東南アジア学研究所, 2014年
⁴『ラグジュアリー商品の本質』, 大沢祥一, 丸善出版, 2022年
⁵『消費者行動の深層心理』, 小林紀子, 日本評論社, 2020年
⁶『クラフトと感性』, 渡邊尚彦, 岩波書店, 2023年

シャイニング加工とマット仕上げのクロコダイル長財布
最新情報をチェックしよう!
>完全限定生産 熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド

完全限定生産 熟練の職人が丁寧に手作業で作成したハンドメイド

大量生産では決して真似できない、細部にわたる職人のこだわり。そのこだわりが、当店のクロコダイル、パイソン作品には詰め込まれています。本物を求めるあなたにもぜひ手に取っていただきたいと願っています。華やかなブランドロゴや大量生産品では決して得られない、唯一無二の価値を感じていただけるはずです。

人生を共に歩む「相棒」として、あなたの毎日を豊かに彩り、特別な存在となるでしょう。

CTR IMG